先生が「カラダ探し」を終わらせてからまとめたというノート見ながら、翔太が考え込んでいる。


何か、思う事があるのだろうか?


「でもよぉ、何も起こらねぇ可能性だってあるんだろ? だったら、訳分かんねぇ事考えても仕方ねぇんじゃね?」


ピザを口に運びながら、高広が先生に尋ねる。


「そうなんだけどね……どうも悪い事ばかり……」


「先生、この小野山家には、いつ行ったんですか?」


ノートを見ていた翔太が先生の話を遮り、それを指差して見せた。


「小野山家か……今は誰も住んでいない、立入禁止の廃墟だね。そこに行ったのは高校生の時だよ」


翔太が指差している所には、古い洋館のような写真が貼り付けてある。


「『呪い』を解くヒントがあるとすれば、ここしかないですよね……」


ボソッと呟いた翔太の言葉に、そこにいる全員がノートに視線を落とした。













「ちょ、ちょっとあんた達!! バカじゃないの!? 本気で行くつもりなの!?」


すでに留美子以外は車に乗り込んでいる状況で叫ぶ。


小野山家があるという場所。