「翔太、ふたりを起こしてやれ。全員起きたら、『カラダ探し』の説明をしてやる」
昼間の伊勢とは違う……真剣な表情で、生徒玄関を見つめていた。
全員が目を覚まし、伊勢が神妙な面持ちで、集まった皆の顔を見回す。
起きた時に来ていたメールの内容なら、一応目を通した。
あの内容の他に、何か話す事があるのだろうか?
「いいかお前ら。『カラダ探し』が始まったら、生徒玄関のドアが開く。開いたらすぐに中に入って、明日香のカラダを探すぞ。東棟と西棟に分かれるけど、放送室のドアノブには触れるな」
一息で、そう言った伊勢。
でも、皆は、そんな伊勢に怪訝な表情を浮かべていた。
「おい、コラ高広。テメェはバカか? 誰がそんな事すんだよ。なんでこんな所にいるかは分かんねぇけどよ、俺は帰るぜ。宝探しなら、仲の良いお友達とやってな!」
袴田武司……伊勢と同じ乱暴者だけど、タイプはまるで違う。
完全な唯我独尊タイプ。
伊勢とも、何度も喧嘩しているのを見た事がある。
だから、伊勢の事を乱暴者だと思っていたわけだけど……。
「学校からは出られねぇよ。嘘だと思うなら校門まで行ってみろ。その間にドアが開いたら、お前死ぬぞ」
袴田の言葉に、にらみ付けるような眼差しを向ける伊勢。
「んだとコラァ!! テメェ、誰に向かって死ぬなんて言ってんだ! あぁ!?」
一触即発。
敵対しているふたりが一緒で、どうなるのか……不安だった。
昼間の伊勢とは違う……真剣な表情で、生徒玄関を見つめていた。
全員が目を覚まし、伊勢が神妙な面持ちで、集まった皆の顔を見回す。
起きた時に来ていたメールの内容なら、一応目を通した。
あの内容の他に、何か話す事があるのだろうか?
「いいかお前ら。『カラダ探し』が始まったら、生徒玄関のドアが開く。開いたらすぐに中に入って、明日香のカラダを探すぞ。東棟と西棟に分かれるけど、放送室のドアノブには触れるな」
一息で、そう言った伊勢。
でも、皆は、そんな伊勢に怪訝な表情を浮かべていた。
「おい、コラ高広。テメェはバカか? 誰がそんな事すんだよ。なんでこんな所にいるかは分かんねぇけどよ、俺は帰るぜ。宝探しなら、仲の良いお友達とやってな!」
袴田武司……伊勢と同じ乱暴者だけど、タイプはまるで違う。
完全な唯我独尊タイプ。
伊勢とも、何度も喧嘩しているのを見た事がある。
だから、伊勢の事を乱暴者だと思っていたわけだけど……。
「学校からは出られねぇよ。嘘だと思うなら校門まで行ってみろ。その間にドアが開いたら、お前死ぬぞ」
袴田の言葉に、にらみ付けるような眼差しを向ける伊勢。
「んだとコラァ!! テメェ、誰に向かって死ぬなんて言ってんだ! あぁ!?」
一触即発。
敵対しているふたりが一緒で、どうなるのか……不安だった。