それとも、前回一緒に「カラダ探し」を終わらせた仲間だからだろうか?


「あは、昔から高広は優しいんだよね。困った時はいつも助けてくれるし」


高広が手伝っているからか、手伝いそうにない結子までホウキを手に、床を掃いている。


こんな風に話をしながら掃除をしていると、私も鳴戸と友達になったような気がしてしまう。


でも……三神遥。


「昨日」と同じなのは当たり前かもしれないけど、今日も私達を見定めるような視線を向けている事が気になった。


「わりぃ、俺は先に行くわ」


掃除が終わって、すぐに教室から飛び出した高広。


いつものあの場所に行くのだろう。


「あぁん、今日はデートしてもらおうと思ったのに!」


話す間もなくいなくなった高広に対してだろうか?


少しムスッとした様子で、教室の入り口を見る三神。


「残念でしたぁ、高広はぁ、私とデートするのぉ。今日もこの後遊ぶんだからぁ」


デート……じゃないんじゃないかな?


遊ぶわけでもないし、皆いるし……そもそも、結子は八代先生の家に行くという事が分かっているのかな?