「……つまりぃ、『呪い』を解かなきゃ永遠に『カラダ探し』が続くけどぉ、『呪い』を解いたらぁ、私達が産まれない世界になるかもって事ぉ?」


この間40分……結構省略したけれど、興味を持って話を聞いてくれた結子がすごいと、素直に思えた。










六限目も間もなく終わる。


あれからずっと、留美子は頭を抱えて考え続けていた。


「うん?ずいぶん早いな。結子がギブアップしたか?」


3人がいる所に戻った私達を見て、フフッと笑いかける翔太。


「俺はなんとなく理解できたぜ!」


少し自慢気に、高広がニヤリと笑みを浮かべた。
「ち、違うの……結子、全部理解しちゃった。美子と美紀の事から、『呪い』を解いたらどうなるって事まで……」


「う、嘘でしょ!? あんた私よりテストの点数悪いのに!」


皆、驚いた表情を浮かべたけれど、その中でも真っ先に食い付いたのは留美子。


「結子だけには負けたくない」と言わんばかりに口を開いた。