昼休みまで、話をしながら過ごした私達は、また屋上で昼食をとっていた。


私は変わらずパンを買って食べている。


「昨日」に戻る度、お金も元に戻っているから、今日は二つ買って屋上に戻った。


「そう言えばさ、棺桶にカラダを入れた後、終了処理があるって高広も八代先生も言ってたじゃん?」


小さな可愛らしいお弁当箱に入ったおかずを口に運び、高広に留美子が尋ねる。


「おぅ、その時に死んでるやつの記憶が消去されるんだけどよ。それがどうかしたのか?」


「ねぇ、八代先生って誰ぇ?」


「もしもそれが終わった後に死んじゃったらさ、いったいどうなるわけ?やっぱり消去されるの?」


間に入った結子の質問を無視して話を進める留美子。


「そんな事知るかよ……俺は死にかけてたけど、終わるまでは生きてたからな」


棺桶に、誰を入れるのかという事ばかりに気を取られて、その事は考えなかったな。


「ねぇねぇ、八代先生って誰よぉ?」


「でも、『カラダ探し』を終わらせたところで、また次の『カラダ探し』が始まるんだろ? どうにかして止めないと、これから先もずっと行われるぞ」