授業が始まる前に屋上に出ていた私達は、いつもとは違った殺伐とした雰囲気の中で話をしていた。
「工業棟は調べ終わっただろう?生産棟の二階と、三階の半分、西棟は二階と保健室……後はどの教室が残ってる?」
皆の話を聞きながら、メモ帳に書き記す翔太。
「東棟は一階と二階、まあ、放送室は調べてねぇけどな」
伊勢がそれに補足するように、翔太のメモ帳を指差して話し始めた。
「あと、大職員室とか玄関がまだだろ?前回は生徒玄関にあったからな。灯台なんとかってやつだな」
前回の「カラダ探し」の記憶があるだけあって、伊勢は頼りになる。
灯台もと暗し……灯台までしか分からない頭の悪さは、ちょっと問題だと思うけれど。
「伊勢君……頼りになるぅ。武司と違ってぇ、友達を大切にしてるのがポイント高いよねぇ。武司から乗り換えようかなぁ」
私の腕にしがみ付き、体をくねらせ、伊勢を見て吐息を漏らす二見。
「ハッ!高広が、あんたみたいな股のゆるい女相手にするはずないでしょ!高広は、明日香一筋なの!」
「工業棟は調べ終わっただろう?生産棟の二階と、三階の半分、西棟は二階と保健室……後はどの教室が残ってる?」
皆の話を聞きながら、メモ帳に書き記す翔太。
「東棟は一階と二階、まあ、放送室は調べてねぇけどな」
伊勢がそれに補足するように、翔太のメモ帳を指差して話し始めた。
「あと、大職員室とか玄関がまだだろ?前回は生徒玄関にあったからな。灯台なんとかってやつだな」
前回の「カラダ探し」の記憶があるだけあって、伊勢は頼りになる。
灯台もと暗し……灯台までしか分からない頭の悪さは、ちょっと問題だと思うけれど。
「伊勢君……頼りになるぅ。武司と違ってぇ、友達を大切にしてるのがポイント高いよねぇ。武司から乗り換えようかなぁ」
私の腕にしがみ付き、体をくねらせ、伊勢を見て吐息を漏らす二見。
「ハッ!高広が、あんたみたいな股のゆるい女相手にするはずないでしょ!高広は、明日香一筋なの!」