「うー……ん」




仮眠を取っていた私は、伊勢と留美子の3人で、学校の中にいる夢を見た。


そこは、昼間の明るい学校じゃなくて、薄暗い学校。


「カラダ探し」が0時に行われる……。


友達ができたうれしさと、「カラダ探し」の不安で、こんな夢を見たのかな。


目を開けると、部屋の中は暗くて……もう日が暮れたという事が分かった。


枕元に置いた携帯電話を手に取り、それを開くと、もう23時37分。


「嘘……何時間寝てたの!?」


慌てて飛び起きた私は、部屋の照明を点け、ベッドに腰かけた。


家に着いたのが、15時半くらいで……それからだから8時間も眠っていた事になる。


こんな時間だともう食事も処分されただろうし、お風呂のお湯だって流されている。


フウッとため息を吐き、携帯電話に目をやると……。


寝る前に送ったメールの返信がある事に気付いた。


受信メールボックスを開くと、『伊勢高広』の文字。


2件あった返信、先に送られた方を見てみると。


『カラダを全部見つけるまで、明日は来ないからな』


寝すぎて、どんな内容のメールを送ったか忘れた私は、首を傾げながら次のメールを開いた。


すると、『赤い人』という題名の、不気味な内容が書かれていたのだ。


伊勢から送られて来ているメール。


でも、その内容は、「赤い人」と「カラダ探し」について書かれたもので……。