「しょ、翔太……どうしよう、血が止まらない!」
私のその声に驚いたのか、ビクッと反応して振り返る。
「びっくりした……そんなに大きな傷じゃなかったよな?」
そう言って歩み寄り、私の手を持って、携帯電話の明かりを手の甲に向ける。
なんだか翔太の手が震えているけれど、血を見るのが苦手なタイプなのかな?
「血が固まってないぞ……こんな傷、数分で止まるはずなのに」
この空間では、出血が止まらないのだろうか。
「赤い人」が血を求めているから、開いた傷口は閉じない、血が止まらないのかもしれない。
なんて、分からない事を考えても仕方がない。
「床に血が落ちてるのはまずいよね……私達がどこにいるかが分かっちゃう」
自分のせいなのは分かっているけど、この状況ではどうすれば良いのかが分からない。
まさか血が止まらないなんて思っていなかったから。
ブレザーを脱いで、手を縛ろうか……そう考えていた私よりも早く、翔太が動いた。
私の手を放し、自分の首元から素早くネクタイを引き抜くと、それを私の手に縛り付けたのだ。
私のその声に驚いたのか、ビクッと反応して振り返る。
「びっくりした……そんなに大きな傷じゃなかったよな?」
そう言って歩み寄り、私の手を持って、携帯電話の明かりを手の甲に向ける。
なんだか翔太の手が震えているけれど、血を見るのが苦手なタイプなのかな?
「血が固まってないぞ……こんな傷、数分で止まるはずなのに」
この空間では、出血が止まらないのだろうか。
「赤い人」が血を求めているから、開いた傷口は閉じない、血が止まらないのかもしれない。
なんて、分からない事を考えても仕方がない。
「床に血が落ちてるのはまずいよね……私達がどこにいるかが分かっちゃう」
自分のせいなのは分かっているけど、この状況ではどうすれば良いのかが分からない。
まさか血が止まらないなんて思っていなかったから。
ブレザーを脱いで、手を縛ろうか……そう考えていた私よりも早く、翔太が動いた。
私の手を放し、自分の首元から素早くネクタイを引き抜くと、それを私の手に縛り付けたのだ。