そっと、トイレの入り口から顔を出して、生産棟の方をのぞいて見ると……。
避難口誘導灯の光に照らされて、西棟の方から、ゆっくりと姿を現す二見らしき人物。
そして、そこで足音が止まる。
こちらを見られないように、頭を引っ込めて様子をうかがうが、それも足音だけで判断するしかない。
こっちに来そうな気がする……。
ドキドキしながら、その時を待っていると、再び聞こえ始めた靴の音。
コツ……。
コツ……。
徐々に遠ざかるその足音に、私はホッと胸をなで下ろした。
廊下を確認してみても、二見の姿はない。
きっと、生産棟の北側に向かったのだろう。
それを確認した後、私はトイレを出て、翔太のいる男子トイレへと向かった。
二見らしき人影が、生産棟の奥へと歩いて行った事を男子トイレにいる翔太に伝えて、私達は次の部屋を調べる為に移動した。
第三実習室……その部屋は、そんなプレートが掲げられていたけれど、普通科の私には部屋の中を想像する事ができない。
避難口誘導灯の光に照らされて、西棟の方から、ゆっくりと姿を現す二見らしき人物。
そして、そこで足音が止まる。
こちらを見られないように、頭を引っ込めて様子をうかがうが、それも足音だけで判断するしかない。
こっちに来そうな気がする……。
ドキドキしながら、その時を待っていると、再び聞こえ始めた靴の音。
コツ……。
コツ……。
徐々に遠ざかるその足音に、私はホッと胸をなで下ろした。
廊下を確認してみても、二見の姿はない。
きっと、生産棟の北側に向かったのだろう。
それを確認した後、私はトイレを出て、翔太のいる男子トイレへと向かった。
二見らしき人影が、生産棟の奥へと歩いて行った事を男子トイレにいる翔太に伝えて、私達は次の部屋を調べる為に移動した。
第三実習室……その部屋は、そんなプレートが掲げられていたけれど、普通科の私には部屋の中を想像する事ができない。