留美子が襖を開けたと同時に、そう言いながら部屋に入って来た八代先生。
留美子はなぜか、襖を開けた姿で固まっていた。
「何? この部屋……」
固まったまま呟いた留美子の声が震えている。
その部屋に何があるのか……そっとのぞいただけの私も、その異様さに気付いた。
壁一面に貼られた紙に、乱雑に床に散らばったノートや紙、そのすべてに何かが書かれていて、「赤い人」という文字もある。
そして……私達の正面に貼られている、「赤い人」の写真。
いや、写真のような絵?
「伊勢君……開けないようにって言ったじゃないか」
「俺は開けねぇ方が良いって言ったぞ?留美子が勝手に開けただけだ」
伊勢が言ってる事は間違っていないし、留美子が好奇心で開けたのだから、責められるとしたら留美子だろう。
「まあ、『カラダ探し』に関係しているキミ達だ。見ても問題はないだろう」
そう言い翔太の隣に歩を進めて、ソファに腰を下ろす。
「じゃあ、聞かせてくれないかな?昼間に言っていたヤバい奴の話を」
隣の部屋の事は無視して、話を始める八代先生。
留美子はなぜか、襖を開けた姿で固まっていた。
「何? この部屋……」
固まったまま呟いた留美子の声が震えている。
その部屋に何があるのか……そっとのぞいただけの私も、その異様さに気付いた。
壁一面に貼られた紙に、乱雑に床に散らばったノートや紙、そのすべてに何かが書かれていて、「赤い人」という文字もある。
そして……私達の正面に貼られている、「赤い人」の写真。
いや、写真のような絵?
「伊勢君……開けないようにって言ったじゃないか」
「俺は開けねぇ方が良いって言ったぞ?留美子が勝手に開けただけだ」
伊勢が言ってる事は間違っていないし、留美子が好奇心で開けたのだから、責められるとしたら留美子だろう。
「まあ、『カラダ探し』に関係しているキミ達だ。見ても問題はないだろう」
そう言い翔太の隣に歩を進めて、ソファに腰を下ろす。
「じゃあ、聞かせてくれないかな?昼間に言っていたヤバい奴の話を」
隣の部屋の事は無視して、話を始める八代先生。