サラリと伊勢が、とんでもない事を言う。


昨夜、二見がすぐに私達の所に来た理由が分かった。


「な、なんで教えるのよ！私達の邪魔をするつもりだったかもしれないじゃん。実際邪魔だったし……」


徐々に、留美子の言葉に力がなくなって行くのが分かる。


結果的には、二見がカラダを棺桶に納めた……それを理解したからなのだろう。


その後も留美子は少し落ち込んだ様子で、屋上の柵に腕を置いて、ずっとため息を吐いていた。


二見がカラダを棺桶に納めたとなると、昨夜の行動は本当に、私達に助けを求めていたという事になる。


まあ、それにしてはカラダを探すのを手伝ってくれなかったけれど。


「二見は家に帰ったのかな？もしそうだとすると、袴田に泣き付いて、また俺達を殺そうとするかもしれないな……」


実際に殺された翔太が言うと笑えない。


「絶対に、皆で一緒に行動した方がいいよね。ひとりになる時間は作らないように……ね？」


その時に袴田に襲われたら、きっと私なんてすぐに殺されてしまうから。


同じ女子の留美子だって。