二見が教室を去った後、私達は昨夜の事を思い出していた。
「……それで、私は生産棟の三階のトイレで死んだから、カラダを見つけたのは私じゃないよ」
「翔太は死んでたでしょ?私はあの後、東棟まで逃げたんだけどさ、結局『赤い人』に殺されちゃったし」
翔太は死んでいたから、昨日の記憶がないとして……。
だとすれば、カラダを見つけたのは伊勢という事になる。
可能性としては、袴田を見張っていて、その時に見つけたのか、それとも袴田が「赤い人」に殺されてから見つけたのか。
「高広だよねぇ……やっぱり。あいつ、明日香のために必死になってるもん」
フウッとため息を吐き、留美子が時計をチラリと見る。
それにつられて私も見るけれど……そう言えば、明日香が頼みに来る時間はもう過ぎている。
「明日香、来ないねぇ。あ、『昨日』が変わったから、頼みに来る時間も変わったのかな」
伊勢と八代先生の話の中で、そんな事を言っていたような気がする。
情報量があまりに多くて忘れていたけれど。
「それならさ、私達も屋上に行かない?授業も始まっちゃうしさ」
「……それで、私は生産棟の三階のトイレで死んだから、カラダを見つけたのは私じゃないよ」
「翔太は死んでたでしょ?私はあの後、東棟まで逃げたんだけどさ、結局『赤い人』に殺されちゃったし」
翔太は死んでいたから、昨日の記憶がないとして……。
だとすれば、カラダを見つけたのは伊勢という事になる。
可能性としては、袴田を見張っていて、その時に見つけたのか、それとも袴田が「赤い人」に殺されてから見つけたのか。
「高広だよねぇ……やっぱり。あいつ、明日香のために必死になってるもん」
フウッとため息を吐き、留美子が時計をチラリと見る。
それにつられて私も見るけれど……そう言えば、明日香が頼みに来る時間はもう過ぎている。
「明日香、来ないねぇ。あ、『昨日』が変わったから、頼みに来る時間も変わったのかな」
伊勢と八代先生の話の中で、そんな事を言っていたような気がする。
情報量があまりに多くて忘れていたけれど。
「それならさ、私達も屋上に行かない?授業も始まっちゃうしさ」