「西棟の二階なら、ここに来る可能性は低いよね」
「まあ、次の校内放送で、どうなるかは分からないけどね。しかも……倉庫かぁ。なんか調べるのが大変そう」
携帯電話の明かりで、室内を照らした留美子が、鼻をすすりながら歩き始めた。
石膏の胸像やイーゼル、さらには壊れたギターやトランペットなどが、部屋の中に、ところ狭しと置かれている。
倉庫……と、言うよりは、廃品置き場といった感じで、普通科の私達は、まず縁のない部屋だった。
「美雪!何してんの、早く探すよ!」
少しずつ、いつもの元気を取り戻している留美子。
「あ、うん。ごめん……」
携帯電話の明かりを室内に向けて、私は教室の窓側に歩を進めた。
ごちゃごちゃと物が置かれた倉庫、ふたりがかりで調べたけれど、ここにはカラダはない。
私は、いつ、どこから小野山美紀に見られているか、ビクビクしながら調べていたから、留美子の半分くらいしか調べられなかった。
「ここにないなら、次の部屋に行くよ。いつ校内放送が流れるか、分からないんだから」
「まあ、次の校内放送で、どうなるかは分からないけどね。しかも……倉庫かぁ。なんか調べるのが大変そう」
携帯電話の明かりで、室内を照らした留美子が、鼻をすすりながら歩き始めた。
石膏の胸像やイーゼル、さらには壊れたギターやトランペットなどが、部屋の中に、ところ狭しと置かれている。
倉庫……と、言うよりは、廃品置き場といった感じで、普通科の私達は、まず縁のない部屋だった。
「美雪!何してんの、早く探すよ!」
少しずつ、いつもの元気を取り戻している留美子。
「あ、うん。ごめん……」
携帯電話の明かりを室内に向けて、私は教室の窓側に歩を進めた。
ごちゃごちゃと物が置かれた倉庫、ふたりがかりで調べたけれど、ここにはカラダはない。
私は、いつ、どこから小野山美紀に見られているか、ビクビクしながら調べていたから、留美子の半分くらいしか調べられなかった。
「ここにないなら、次の部屋に行くよ。いつ校内放送が流れるか、分からないんだから」