こんな事になるのなら、翔太に番号を教えてもらえば良かった。
唯一番号を知っている伊勢は遠くに住んでいるし……。
足の向くままに走り続けて10分。
私がたどり着いたのは、学校の近くにある、子供の頃よく遊び場にしていた神社だった。
どこにも行くあてがない私は、社殿に向かって歩いていた。
賽銭箱の後ろにある階段に腰を下ろし、夜の寒さに震える。
あと一枚くらい、何か羽織る物を持って出て来れば良かったな……。
夕食は半分は食べたから、今夜は大丈夫だと思う。
あと、5時間ほどで、また「カラダ探し」が始まる。
寒いけど、風が吹いていないから、体を小さく丸めれば耐えられないわけじゃない。
階段で、体育座りになった私は、しばらくいろんな事を考えた。
私が視聴覚室で見た、赤い服の少女は小野山美紀。
「赤い人」の双子の姉で……「赤い人」ではない。
そんな事を考えながら、私は時間を過ごす。
どうして私は、明日が来てほしいんだろう。
家に帰らなくて済むのなら、明日が来ない方が良いのに。
などと思いながら……気付いた時には、膝に頬を寄せ、眠りに就いていた。
唯一番号を知っている伊勢は遠くに住んでいるし……。
足の向くままに走り続けて10分。
私がたどり着いたのは、学校の近くにある、子供の頃よく遊び場にしていた神社だった。
どこにも行くあてがない私は、社殿に向かって歩いていた。
賽銭箱の後ろにある階段に腰を下ろし、夜の寒さに震える。
あと一枚くらい、何か羽織る物を持って出て来れば良かったな……。
夕食は半分は食べたから、今夜は大丈夫だと思う。
あと、5時間ほどで、また「カラダ探し」が始まる。
寒いけど、風が吹いていないから、体を小さく丸めれば耐えられないわけじゃない。
階段で、体育座りになった私は、しばらくいろんな事を考えた。
私が視聴覚室で見た、赤い服の少女は小野山美紀。
「赤い人」の双子の姉で……「赤い人」ではない。
そんな事を考えながら、私は時間を過ごす。
どうして私は、明日が来てほしいんだろう。
家に帰らなくて済むのなら、明日が来ない方が良いのに。
などと思いながら……気付いた時には、膝に頬を寄せ、眠りに就いていた。