「あぁ、真冬と同じ高校にも行けたのに、わざわざレベルの低い高校を選んだと、ご両親が嘆いていたな。類は友を呼ぶとはこの事だな」


「……もうふたりいるけど、そのふたりは成績は悪いよ！でも、それが何なの！?」


翔太の両親が嘆いていた？類は友を呼ぶ？


お父さんのその言葉に、私も箸を置いて反論した。


友達をバカにされたみたいで、腹が立ったから。


自分でも、顔が怒っているのが分かる。


お母さんも真冬も、立ち上がった私を、ポカンと口を開けて見つめていた。


「座るんだ！食事中だぞ！！　いいか、美雪。お前は本当は、もっと上の高校に行けたんだ。大学には進学すると言ったから、俺はいまの高校に行く事を許したんだ。お前の成績を下げるような、バカな友達と付き合うのはやめなさい！」


バカにされたような気がしたと思った私は正しかった。












お父さんは、本当に私の友達をバカにしていたのだから。











「何よそれ……私が誰と友達になっても関係ないでしょ！！じゃあ、お父さんの友達は、お父さんが殺されそうになっている所を助けてくれるの！?困っている時に、一緒に悩んでくれるの！?」