「……と、まあ、こんなところかな? キミ達は仲が良さそうだね。僕が『カラダ探し』をさせられた時は、それは大変だったよ。明日が来てほしくないやつらに邪魔をされて、何度も殺されたよ。日中も、夜中も、気を抜く事ができなかった」


私は、八代先生のその言葉にドキッとした。


それは、今の私達と同じ状況なのだから。


「先生、もしも『カラダ探し』ではなく、日中に殺された場合はどうなるんですか?『カラダ探し』では死んでも死ねないという事は理解できましたが……」


「僕はね、こう思うんだ。『カラダ探し』は、繰り返されている同じ日の事だとね。つまり、朝に殺されても、夜中に殺されても、朝になればまた同じ日を繰り返すだけだよ」


翔太の質問に答えた八代先生。


先生も恐らく、日中に何度も殺されたのだろう。


それは、私達にとっては恐怖の発言でしかなかった。


5限目が終わりに近付き、私達は旧校舎を後にし、屋上で八代先生から聞いた話を、留美子と伊勢に納得するまで説明。


なんとか、納得してもらう事ができた頃には6限目も終わりに近付いていた。