八代先生との話は5限目になってから。
それまで、私達は屋上で昨夜の話をまとめていた。
「あの後、家政学室の準備室と、視聴覚室、生徒会室かな、私が調べたのは」
こうして話を聞いてみると、留美子と伊勢で生産棟の二階を調べ終わっている。
それなのに私は三部屋……「赤い人」に狙われていたとはいえ、私が調べた部屋は少ない。
「翔太はどうなのよ? 『赤い人』を連れて、あのバカふたりの所に行ったんでしょ?」
皆が必死にカラダを探しているというのに、ふたりだけ保健室のベッドでお楽しみ……。
そんなふたりの所に駆け込むのは最終手段。
しかし、その事が、翔太を不安にさせているようだった。
「行ったけどさ……もしかすると、その行動が袴田のやつを怒らせたかもしれないよな?」
「あー……でも、大丈夫じゃないの? 怒ってるなら、学校に来て、翔太をボコボコにしてるって。たぶん」
何のフォローにもなっていない留美子の言葉に、翔太の不安の色は、さらに濃くなる。
それまで、私達は屋上で昨夜の話をまとめていた。
「あの後、家政学室の準備室と、視聴覚室、生徒会室かな、私が調べたのは」
こうして話を聞いてみると、留美子と伊勢で生産棟の二階を調べ終わっている。
それなのに私は三部屋……「赤い人」に狙われていたとはいえ、私が調べた部屋は少ない。
「翔太はどうなのよ? 『赤い人』を連れて、あのバカふたりの所に行ったんでしょ?」
皆が必死にカラダを探しているというのに、ふたりだけ保健室のベッドでお楽しみ……。
そんなふたりの所に駆け込むのは最終手段。
しかし、その事が、翔太を不安にさせているようだった。
「行ったけどさ……もしかすると、その行動が袴田のやつを怒らせたかもしれないよな?」
「あー……でも、大丈夫じゃないの? 怒ってるなら、学校に来て、翔太をボコボコにしてるって。たぶん」
何のフォローにもなっていない留美子の言葉に、翔太の不安の色は、さらに濃くなる。