「あいつ、どこに行くんだろ? 美雪、ちょっと見に行ってみない?」
「え? あ……うん」
こういった時の、留美子の好奇心と行動力はすごいと感じる。
それに、私のメールに気付いているのかいないのかも気になるし。
留美子に言われるままに、私達は伊勢の後を追って教室を出た。
「翔太、あんたは別に来なくてもいいんだけど」
私達の後ろを歩く翔太に、留美子が冷たく言い放つ。
「い、一緒に行ってもいいだろ! 今夜の作戦も立てないといけないからな」
昨夜はできなかった、眼鏡をクイッと上げるしぐさをしながらそう答えた。
伊勢が向かっているのは三階のまだ上で、たどり着いた場所はやっぱり屋上。
その南側に歩いて行く後ろ姿を見つめて、私達はそこから先には進む事ができなかった。
あの場所は、私が伊勢に抱き締められた場所。
私を明日香と勘違いしたって言っていたけど……。
ふたりにとって、ここは大切な場所なのかな?
明日香は朝に「カラダ探し」を頼みに来る。
時間的にはそろそろだけど……。
私だけじゃなく、翔太も留美子も時間を気にし始める。
「え? あ……うん」
こういった時の、留美子の好奇心と行動力はすごいと感じる。
それに、私のメールに気付いているのかいないのかも気になるし。
留美子に言われるままに、私達は伊勢の後を追って教室を出た。
「翔太、あんたは別に来なくてもいいんだけど」
私達の後ろを歩く翔太に、留美子が冷たく言い放つ。
「い、一緒に行ってもいいだろ! 今夜の作戦も立てないといけないからな」
昨夜はできなかった、眼鏡をクイッと上げるしぐさをしながらそう答えた。
伊勢が向かっているのは三階のまだ上で、たどり着いた場所はやっぱり屋上。
その南側に歩いて行く後ろ姿を見つめて、私達はそこから先には進む事ができなかった。
あの場所は、私が伊勢に抱き締められた場所。
私を明日香と勘違いしたって言っていたけど……。
ふたりにとって、ここは大切な場所なのかな?
明日香は朝に「カラダ探し」を頼みに来る。
時間的にはそろそろだけど……。
私だけじゃなく、翔太も留美子も時間を気にし始める。