そう言えば、明日香に何かをしてもらった時も、お礼をしたような記憶はない。
「そっか……私、友達がいなかったから、こういう時にどうすれば良いか分からなくてさ」
「考えすぎじゃないか? 友達だから、お礼なんていらないだろ。別に、そんな事を求めてるわけじゃないしさ」
そんなものなのかな?
もっともっと皆と仲良くなって、本当の友達にならないと。
しばらくそうして話をしていると、伊勢と留美子が教室に入って来た。
「あ、ふたりともおはよー。『昨日』はどうだった? カラダ見つかった?」
気だるそうに、私達に近寄りながら話しかける留美子。
「うん、右胸を生徒会室で見つけたよ。でも、腰は視聴覚室にはなかったの……」
「美雪、見つけたんだ!? 今回は棺桶まで運べたんだよね?」
留美子の言葉に、「うん」とうなずいてから、伊勢の方をチラリと見る。
やっぱり、腰も棺桶に納めるべきだったよね。
何があったのか、伊勢の表情は少し暗い。
そして、自分の席に荷物を置くと、私達には目もくれず教室から出て行ったのだ。
「そっか……私、友達がいなかったから、こういう時にどうすれば良いか分からなくてさ」
「考えすぎじゃないか? 友達だから、お礼なんていらないだろ。別に、そんな事を求めてるわけじゃないしさ」
そんなものなのかな?
もっともっと皆と仲良くなって、本当の友達にならないと。
しばらくそうして話をしていると、伊勢と留美子が教室に入って来た。
「あ、ふたりともおはよー。『昨日』はどうだった? カラダ見つかった?」
気だるそうに、私達に近寄りながら話しかける留美子。
「うん、右胸を生徒会室で見つけたよ。でも、腰は視聴覚室にはなかったの……」
「美雪、見つけたんだ!? 今回は棺桶まで運べたんだよね?」
留美子の言葉に、「うん」とうなずいてから、伊勢の方をチラリと見る。
やっぱり、腰も棺桶に納めるべきだったよね。
何があったのか、伊勢の表情は少し暗い。
そして、自分の席に荷物を置くと、私達には目もくれず教室から出て行ったのだ。