皆と一緒にこうして集まるのも、最後になるかもしれないと、不安になりながらも、私は口を開いた。


「視聴覚室で、明日香の腰を見つけたの。事務室の前まで運んだんだけど、私は動けなかったから、袴田に渡したら……棺桶に納めてくれなかったの」


「ん?分かんねぇな……武司が邪魔をしたのか?二見と楽しくやるって言ってたじゃねぇか」


「その事なんだけどね……袴田君は、明日が来てほしくないみたいなの。ずっと同じ日を繰り返すのは最高だって」


そう言いながらうつむき、チラリと伊勢の顔を見ると……やはり怒っているようで、眉間に寄ったシワで、怒りの度合いが分かった。


「あー、武司が言いそうな事だわ。結子もバカだから、武司の言いなりなんでしょ?だからいったじゃん。あのふたりはヤバいんだって。なんでそんなやつにカラダを渡すかなあ?」


こうなる事が分かっていたのか、呆れたように留美子がため息を吐いた。


やっぱり、そう思うよね……。


でも、邪魔するだけならまだ良いんだけど、問題はその後。