「なんだ、元気そうじゃん。翔太が騒ぐから、どうしたかと思ったよ」


フフッと笑い、その背後にいるであろう翔太の方を向く。


「昨日」一緒に登校したから、待っててくれたのかな?


だとしたら、なんか悪い事をしたな。


「余計な事は言うなよ!心配だったんだよ!」


ドアを全開にすると、そこには留美子の他に、翔太と伊勢の姿があった。


伊勢も、ズボンのポケットに手を入れて私を見ている。


まさか、皆が来るとは思わなかったから、不安が一気に大きくなった。


話してしまえば……皆に怒られるかもしれないから。


玄関前に、3人を立たせておくのも申し訳ないから、部屋に上がってもらう事にした。


私の部屋は、そんなに広くない。


脚を伸ばして……なんて事は、4人もいたらできないだろう。


とりあえず部屋に入った私達は、自分の落ち着く場所を探して、そこに腰を下ろした。


私はベッドに腰かけて、床に座る伊勢と翔太、椅子に座る留美子を見回す。


「相島、メールの話だけどな。カラダを見つけたんだって?」


私の顔を見つめて、伊勢が尋ねる。


この話が始まってしまうと……もう、すべてを話すしかない。