「あかがつまったそのせなか~わたしはつかんであかをだす~まっかなふくになりたいな~」 私が、カラダを棺桶に納めた瞬間……。 「赤い人」の歌が終わった。 「留美子! 逃げて!!」 棺桶の傍にいた留美子に向かって叫んだ私は……。 「赤い人」の腕で、締め付けられ、そのまま胴体を切断されて、私は床に崩れ落ちた。 「昨日」踊り場で見た理恵のように……。 私は自分の下半身の上で息を引き取った。