と言う、低く不気味な叫び声が聞こえてきた。
もしかして私は、「赤い人」を怒らせてしまったのだろうか?
留美子と逃げながら……不安になった。
「こ、この後どうすんのよ! 何か考えがあるの!?」
「に、逃げるので精一杯だよ! 二階に行こう! 二階なら、全部の棟につながってるし、行き止まりもないから!」
走るだけでも疲れるのに、説明までしなきゃいけない……。
「昨日」みたいに、膝が笑うとか、足が震えるとか言ってる場合じゃない!
今、残っている全員が、すでに「赤い人」を見ているのだ。
誰もカラダを見つけていないこの状況で、全員が振り返る事ができない。
逃げ回るには、二階に行くしか方法がないのだ。
「赤い人」が諦めてくれるまでは。
そもそも、諦めるのかどうかもわからないけれど。
翔太のあの様子を見る限り、それは期待できない。
だったら、死にたくなければ逃げる以外に選択肢がないのだ。
「二階に行っても、逃げ回ってるだけじゃ、いつか殺されちゃうじゃん! それなら二階で分かれようよ!」
留美子のその提案に乗るしかなかった。
どちらかが追いかけられれば、どちらかはカラダを探す事ができるから。
もしかして私は、「赤い人」を怒らせてしまったのだろうか?
留美子と逃げながら……不安になった。
「こ、この後どうすんのよ! 何か考えがあるの!?」
「に、逃げるので精一杯だよ! 二階に行こう! 二階なら、全部の棟につながってるし、行き止まりもないから!」
走るだけでも疲れるのに、説明までしなきゃいけない……。
「昨日」みたいに、膝が笑うとか、足が震えるとか言ってる場合じゃない!
今、残っている全員が、すでに「赤い人」を見ているのだ。
誰もカラダを見つけていないこの状況で、全員が振り返る事ができない。
逃げ回るには、二階に行くしか方法がないのだ。
「赤い人」が諦めてくれるまでは。
そもそも、諦めるのかどうかもわからないけれど。
翔太のあの様子を見る限り、それは期待できない。
だったら、死にたくなければ逃げる以外に選択肢がないのだ。
「二階に行っても、逃げ回ってるだけじゃ、いつか殺されちゃうじゃん! それなら二階で分かれようよ!」
留美子のその提案に乗るしかなかった。
どちらかが追いかけられれば、どちらかはカラダを探す事ができるから。