気持ち悪い……私がそう思った時だった。


新たなメールを受信して、送信者は変わらず理恵。


でも、その内容は……。














「やっと見たな?」










そう、書かれていた。


「な、なんなのよ……なんなのよこれ!」


あまりの不気味さに、枕の下に携帯電話を挿し込み、それで押さえ付ける。


それでも鳴り続ける携帯電話に、私は耳をふさいで目を閉じた。


次に見た時に、どれだけ恐怖する事は考えずに。


今、この恐怖から逃れたい一心で私は身を縮めた。


怖い……どうして私がこんな目にあわなきゃならないの?


遥をひとりでレポート提出に行かせたから?
それで「赤い人」に出会ったの?


だったら、私のせいじゃないじゃない!


そう思っていた時だった。


壁かけ時計が、0時を告げるピピッという小さな電子音を鳴らした。


と、同時に、肌に感じる冷たい風。




どうして風が? 窓なんて開けていないのに。
それに、ベッドも硬くて冷たい。


耳をふさいだまま、ゆっくりと目を開けた私は、その光景に息を飲んだ。