そう言って、ジュースを口にする。


こんなに挙動不審な高広は、学校では見る事ができない。


そう思うと、なんだかおかしくて、私はフフッと笑った。


「そう言えばよ、『カラダ探し』が終わったらどうなるんだ? 俺達はもうやらなくて済むとしてよ。遥は? 生き返るのか? 俺は『カラダ探し』の話なんて知らなかったから、終わった時にどうなるのか知らねぇんだ」


そう言えば、私もその話は知らないし、そんな事を考えた事がなかった。


「もしかしてよぉ。カラダを全部集めた時に、誰か死んでたら、そのまま朝になるんじゃねぇのか?」


どうなるかなんて、考えた事がない私にとっては、高広が適当に言ったものだとしても、その言葉の通りになるのではないかと不安になった。


良く考えてみれば、噂話なんてもののほとんどが、取ってつけられたようなものばかりで、結末は「殺される」「連れ去られる」といった子供だましのような内容だけど……今はそれがとても怖い。


そんな話をしながら、私達は時間を潰した。






今日は「昨日」とは違い、高広も一緒に夕食をとって、私はお風呂に入ってから部屋に戻った。


いつもなら、パジャマを着ているけれど……今日は、高広がいるから制服のままで。


部屋を物色されてないといいけれど……なんて、高広に限ってそれはないかな?