私の目の前に「赤い人」がいて、私を見ている。
私は、校門から出る事ができないから、前を見るしかない。
でも……もう、それでも良いと、そう思った時だった。
「赤い人」が口を開いたのは。
「お姉ちゃん、遊ぼう」
無邪気な笑顔を私に向けているのは……美子ではなく、美紀?
よく見れば、手も脚も血で染まってないし、ぬいぐるみも持っていない。
「美紀、どうしてここに……放課後に現れるのは美子じゃなかったの?」
泣いていた事と、もう後がないという絶望感から、声が震える。
「うん。美子ちゃんはいるよ。でも、私はお姉ちゃんとまた遊ぼうって約束したもん。だから迎えにきたんだよ」
どういう事なの?
「赤い人」は放課後に現れる。
それを見た人は、振り返らずに校門を出なければならない。
それは「カラダ探し」に関わっていない人の事で、棺桶に入った人は、美紀が迎えにくるって事なの?
「……もう少し、もう少しだけ、待ってくれないかな……お姉ちゃん、まだやる事があるの……」
死を覚悟した私は、目の前の少女にそう言った。
私は、校門から出る事ができないから、前を見るしかない。
でも……もう、それでも良いと、そう思った時だった。
「赤い人」が口を開いたのは。
「お姉ちゃん、遊ぼう」
無邪気な笑顔を私に向けているのは……美子ではなく、美紀?
よく見れば、手も脚も血で染まってないし、ぬいぐるみも持っていない。
「美紀、どうしてここに……放課後に現れるのは美子じゃなかったの?」
泣いていた事と、もう後がないという絶望感から、声が震える。
「うん。美子ちゃんはいるよ。でも、私はお姉ちゃんとまた遊ぼうって約束したもん。だから迎えにきたんだよ」
どういう事なの?
「赤い人」は放課後に現れる。
それを見た人は、振り返らずに校門を出なければならない。
それは「カラダ探し」に関わっていない人の事で、棺桶に入った人は、美紀が迎えにくるって事なの?
「……もう少し、もう少しだけ、待ってくれないかな……お姉ちゃん、まだやる事があるの……」
死を覚悟した私は、目の前の少女にそう言った。