笑いながら高広は言うけど、笑えない冗談だった。
翔太と遥が教室を出て15分が経った。
皆、最初は面白がって話をしていたけれど、時間が経つにつれ、罪悪感と不安が私達を悩ませる。
翔太ひとりに押し付けて、やってる事は、「昨日」翔太が理恵と健司にした事と同じなんじゃないかと。
「もうすぐ13時だ……あいつ、逃げたんじゃねぇのか?」
イライラした様子で時計を気にする高広。
「玉なしなんだって……人に『赤い人』を押し付けて助かろうとするくらいなんだからさ。度胸なんてないよ、あいつは」
留美子は相変わらずみたいで、翔太の事をずっと悪く言っている。
普段からあまり好きではなかったのだという事が、よくわかった。
そんな事を話していると……。
教室のドアを開けて、息を切らしながら翔太が入ってきた。
その顔を、涙を流して、くしゃくしゃにゆがめながら。
遥を殺したのだという事が、その様子からは読み取る事ができた。
「こ……殺した……これで良いんだろ」
嗚咽しながらそう言う翔太を、冷ややかな目で見つめる4人。
翔太と遥が教室を出て15分が経った。
皆、最初は面白がって話をしていたけれど、時間が経つにつれ、罪悪感と不安が私達を悩ませる。
翔太ひとりに押し付けて、やってる事は、「昨日」翔太が理恵と健司にした事と同じなんじゃないかと。
「もうすぐ13時だ……あいつ、逃げたんじゃねぇのか?」
イライラした様子で時計を気にする高広。
「玉なしなんだって……人に『赤い人』を押し付けて助かろうとするくらいなんだからさ。度胸なんてないよ、あいつは」
留美子は相変わらずみたいで、翔太の事をずっと悪く言っている。
普段からあまり好きではなかったのだという事が、よくわかった。
そんな事を話していると……。
教室のドアを開けて、息を切らしながら翔太が入ってきた。
その顔を、涙を流して、くしゃくしゃにゆがめながら。
遥を殺したのだという事が、その様子からは読み取る事ができた。
「こ……殺した……これで良いんだろ」
嗚咽しながらそう言う翔太を、冷ややかな目で見つめる4人。