皆が学校から離れ、私達も校外へと出た。


どこに行くかは高広に任せているからわからないけど、こうして一緒に歩いていると、なんだか緊張する。


朝は一緒に登校していても、そんな事は思わないのに、改めて告白されたからか……ずっとドキドキしていた。


「俺が行く場所なんて、つまんねぇぞ? 明日香は行きたい所がねぇのか?」


私の隣を歩いている高広が、心配そうな表情を浮かべながら、こちらを見る。


どこって言っても、いつもなら適当にどこかの店に入ってお喋りしたり、100円均一の店に行ったりしてるだけだから、高広が満足するとは思えない。


「うん、行きたいって程行きたい場所はないかな? たぶん、高広はつまらないと思うだろうし」


「んー、じゃあ、明日香の家に行くか。特にする事もねぇんだから」


それって私は家に帰るだけじゃん。


それに……前に部屋に来た時は、高広は寝てたし。


どうして皆、私の部屋に来たがるんだろ?


「べ、別にいいけどさ、変な事……しないでよ?」


「す、するわけねぇだろ! まだ、付き合ってもいねぇのに……」


私も高広も、一体何を言ってるんだろう?


自分が言った言葉で、恥ずかしくなった。


意識してるって思われたかな?