「理恵? あんた泣いてるの?」


「明日香こそひどいよ……私が怖い話ダメだって知ってるのに、どうして私を怖がらせるの? ずっとメールが来てるんだよ? 怖いよ、もう止めて!」


理恵の言葉の意味がわからなかった。


私の携帯電話には理恵から大量のメールが送られて、理恵には私からのメールが大量に送られている。


じゃあ……このメールは一体誰が送ってるのか。


私の背筋に悪寒が走った。



「理恵、私はメールを途中で止めたよ? メール確認してみようか」


そう言い電話を切った。

本当は確認などしたくはない。
出来ればこのまま眠ってしまいたかったけれど、私は恐る恐るメールボックスを開いた。














「な、何これ」


送信者は確かに理恵なのに、明らかにメールの内容が理恵のものではなかった。


理恵に返信しなかった次のメールから、すべて内容は同じ。