夕食が終わり、部屋に戻った私達は、今のうちにお風呂に入った方が良いかもしれないと話していた。


時間はまだ19時過ぎで、遥が来る予想時間にはまだ早いから。


でも、食事をとった留美子と理恵は、ふたりして眠そうにベッドに横になって、私の話をあまり聞いていないようだった。


本来私は長風呂で、たっぷり一時間は湯船に浸かるのに、あの時のトラウマで、お風呂場にはあまり長い間いたいとは思えなくなってしまったのだ。


それでも、身体を清潔に保ちたいから、入れる時には短時間でも入ろうと思っている。


ひとりで行くのは正直まだ怖い。


胸を揉まれてもいいから、誰か一緒に入ってくれないかと思うくらいだ。


そんな事を考えて、洗面所に入った。


昨晩、「赤い人」に分断された腹部を鏡に映し、赤黒く変色したそれを指でこすってみる。


ひどい筋肉痛。


腹部を押してみて、そう感じた。


衣類を脱ぎ、浴室に入ると、まずはシャワーを出して、お湯が出てくるまで待つ。