健司と「赤い人」、ふたりが同時に襲いかかってきたら、まず間違いなく殺されてしまう。
理恵も留美子も、それがわかっているから悩んでいるのだろう。
こんな時、翔太がポンッと答えを出してくれれば良いんだけど……。
翔太は翔太で、遥の事をメモ帳に何かを書きながら、頭を悩ませている。
とてもきける雰囲気ではなかった。
教室に戻っても、私達にとっては無駄な時間。
そんなわけで、遥の事について、翔太が仮定した話をいくつか聞いていた。
その話は、常識を逸脱しているような物ばかりだったけど、「カラダ探し」自体が常識を外れている。
それを思えば、何だってアリじゃないかと思えたから。
遥が宇宙人だとか、遥が幽霊だとか、なんだかどれも当てはまりそうで完全否定はできなかったけれど、遥の存在が何であれ、翔太が考えていた私達の記憶の矛盾についてはこうだった。
「いいか、遥が何者かはこの際置いといて、俺達は遥なんて本当は知らないんだ。でも、『カラダ探し』をさせるに当たって、参加者の記憶を作り変える。これで、友達のカラダを探さなければいけないと思わせてるんだ」
「ほぇー、それだとマジで宇宙人みたいじゃん。で? 『昨日』が変化してる理由は?」
理恵も留美子も、それがわかっているから悩んでいるのだろう。
こんな時、翔太がポンッと答えを出してくれれば良いんだけど……。
翔太は翔太で、遥の事をメモ帳に何かを書きながら、頭を悩ませている。
とてもきける雰囲気ではなかった。
教室に戻っても、私達にとっては無駄な時間。
そんなわけで、遥の事について、翔太が仮定した話をいくつか聞いていた。
その話は、常識を逸脱しているような物ばかりだったけど、「カラダ探し」自体が常識を外れている。
それを思えば、何だってアリじゃないかと思えたから。
遥が宇宙人だとか、遥が幽霊だとか、なんだかどれも当てはまりそうで完全否定はできなかったけれど、遥の存在が何であれ、翔太が考えていた私達の記憶の矛盾についてはこうだった。
「いいか、遥が何者かはこの際置いといて、俺達は遥なんて本当は知らないんだ。でも、『カラダ探し』をさせるに当たって、参加者の記憶を作り変える。これで、友達のカラダを探さなければいけないと思わせてるんだ」
「ほぇー、それだとマジで宇宙人みたいじゃん。で? 『昨日』が変化してる理由は?」