それを考えると、気が滅入る。
「あれ? そう言えば……ここって調べてないんじゃないの? 誰か調べた事ある?」
理恵がそう言い、適当な見取り図を指差して見せた。
そこは、「カラダ探し」で、私達が必ず通るのに、調べようともせずに素通りしてしまう場所だった。
理恵が指差した場所は、大職員室の下の階。
つまり、生徒玄関だった。
確かにこの場所は調べていない。
いや、調べていないどころか、すぐにそこから離れてしまう。
「生徒玄関は、そういやまだだったな。考えもしてなかったぜ」
「カラダ探し」が始まれば、私達はまず健司から離れるために必死に走る。
だから、高広が考えなかったという意味も、私にも理解できた。
まだ調べていない場所があるという事は、そこにカラダがあるかもしれないという事。
でも、それには大きな問題があった。
「問題は、健司をどうするかだよね。一度、玄関から引き離さないと、調べる事もできないでしょ?」
「入ってすぐは無理だよねぇ。しかも、『赤い人』が現れたら隠れる場所なんかないしさ。すぐに見つかっちゃうよ」
「あれ? そう言えば……ここって調べてないんじゃないの? 誰か調べた事ある?」
理恵がそう言い、適当な見取り図を指差して見せた。
そこは、「カラダ探し」で、私達が必ず通るのに、調べようともせずに素通りしてしまう場所だった。
理恵が指差した場所は、大職員室の下の階。
つまり、生徒玄関だった。
確かにこの場所は調べていない。
いや、調べていないどころか、すぐにそこから離れてしまう。
「生徒玄関は、そういやまだだったな。考えもしてなかったぜ」
「カラダ探し」が始まれば、私達はまず健司から離れるために必死に走る。
だから、高広が考えなかったという意味も、私にも理解できた。
まだ調べていない場所があるという事は、そこにカラダがあるかもしれないという事。
でも、それには大きな問題があった。
「問題は、健司をどうするかだよね。一度、玄関から引き離さないと、調べる事もできないでしょ?」
「入ってすぐは無理だよねぇ。しかも、『赤い人』が現れたら隠れる場所なんかないしさ。すぐに見つかっちゃうよ」