「下ろしたよ! じゃあ、こっちは任せて!」
屋上から私に向かって手を振る留美子に、手を振り返す。
「留美子達も気をつけてね!」
そう言い、私は再び旧校舎へと向かった。
本当はあんな所に戻りたくはないけど。
翔太はあれから、どれくらいの部屋を調べる事ができただろう。
いや、それよりも気になるのは、「赤い人」に追われているはずの高広の事。
まだ逃げているのだろうか。
それとも、もう追いつかれて、殺されてしまったのだろうか。
どちらにしても私は、翔太と一緒に旧校舎を調べるしかない。
それを終わらせないと、また綱を運ぶ一連の作業をしなければならないのだから。
高広とも、「赤い人」とも遭遇する事なく、私は旧校舎に戻る事ができた。
でも、またあの感覚に襲われるかと思うと、あまり入りたくはない。
玄関の前で立ち尽くす私は、そこに入る勇気を持てずにいた。
ここで待っていたら、翔太が旧校舎の中から現れて「調べ終わったぞ」って言ってくれないかな?
なんて、都合の良い話があるはずないよね。
翔太がどれくらい調べたのかはわからないけど、このまま終わるのを待つわけにはいかない。
屋上から私に向かって手を振る留美子に、手を振り返す。
「留美子達も気をつけてね!」
そう言い、私は再び旧校舎へと向かった。
本当はあんな所に戻りたくはないけど。
翔太はあれから、どれくらいの部屋を調べる事ができただろう。
いや、それよりも気になるのは、「赤い人」に追われているはずの高広の事。
まだ逃げているのだろうか。
それとも、もう追いつかれて、殺されてしまったのだろうか。
どちらにしても私は、翔太と一緒に旧校舎を調べるしかない。
それを終わらせないと、また綱を運ぶ一連の作業をしなければならないのだから。
高広とも、「赤い人」とも遭遇する事なく、私は旧校舎に戻る事ができた。
でも、またあの感覚に襲われるかと思うと、あまり入りたくはない。
玄関の前で立ち尽くす私は、そこに入る勇気を持てずにいた。
ここで待っていたら、翔太が旧校舎の中から現れて「調べ終わったぞ」って言ってくれないかな?
なんて、都合の良い話があるはずないよね。
翔太がどれくらい調べたのかはわからないけど、このまま終わるのを待つわけにはいかない。