外と旧校舎は校内放送が流れないのか、それとも放送室の中の人に操作されているだけなのかはわからない。
でも、今日で旧校舎を調べれば、もう行く必要はないから。
「今、高広が引き付けてる! これ、早く引き上げて!」
右脚を持ったまま、綱が引き上げられるのを、屋上を見上げながら待つ私。
しばらくして、少しずつ引き上げられて行く綱と右脚。
それが屋上へと上がって行く光景は、今さらながら非日常的で。
端から見れば、気味が悪い事をさせられているんだなと、改めて思ってしまう。
そして、ふたりの頑張りで上がって行った右脚が屋上に到達した。
遥の右脚が屋上に上がって、しばらくしてから留美子が再び顔を出して。
「受け取ったよ! 綱を下ろすから離れて!」
留美子の言葉に、その場から離れて綱が下ろされるのを待った。
これがされていないと、ふたりにもしもの事があった場合、私達が戻れなくなってしまうから。
そして、ゆっくりと下ろされる綱。
その先端が地面に付き、残りの部分も下ろされて、ピンッと綱が張られた。
ドサッと落ちる事を予想して移動したのに、ずいぶんおしとやかに下ろされたものだ。
でも、今日で旧校舎を調べれば、もう行く必要はないから。
「今、高広が引き付けてる! これ、早く引き上げて!」
右脚を持ったまま、綱が引き上げられるのを、屋上を見上げながら待つ私。
しばらくして、少しずつ引き上げられて行く綱と右脚。
それが屋上へと上がって行く光景は、今さらながら非日常的で。
端から見れば、気味が悪い事をさせられているんだなと、改めて思ってしまう。
そして、ふたりの頑張りで上がって行った右脚が屋上に到達した。
遥の右脚が屋上に上がって、しばらくしてから留美子が再び顔を出して。
「受け取ったよ! 綱を下ろすから離れて!」
留美子の言葉に、その場から離れて綱が下ろされるのを待った。
これがされていないと、ふたりにもしもの事があった場合、私達が戻れなくなってしまうから。
そして、ゆっくりと下ろされる綱。
その先端が地面に付き、残りの部分も下ろされて、ピンッと綱が張られた。
ドサッと落ちる事を予想して移動したのに、ずいぶんおしとやかに下ろされたものだ。