ひどい?
ひどいのは誰?
理恵をあんな姿にしたのは……誰なのよ!
「ひどい? ひどいのはあんたでしょ!! あれを見てひどいって言うなら、あんたが死ねば良かったじゃない!!」
悪びれた様子もなく、理恵に「赤い人」を押し付けたであろう翔太を、私は許す事ができなかった。
「おいおい、明日香だって死ぬのは嫌だろ! 俺だって嫌だ! それに……どうせ起きたら『昨日』に戻ってるんだ……理恵も生き返ってる」
よくも、そんな事を平気で言えたものだ。
自分で「赤い人」を見て、それで死んでしまうなら、まだ納得もできる。
昨日がそうだったから。
誰のせいでもない、自分のせいで死んだのだから、誰にも文句は言えなかったし、皆と話をする事もできた。
でも……翔太は違う。
自分が死にたくない一心で、理恵を身代わりにしたのだから。
「だからさ……それだったら、あんたが死ねば良かったって言ってるでしょ!! 起きたら生き返ってるんでしょ!? だったら死ねばいいじゃん!」
もう、翔太の事は信じられない。
翔太も何かを言おうとしていたようだけど、私の剣幕に押し負けた……それが表情からは読み取れる。
ひどいのは誰?
理恵をあんな姿にしたのは……誰なのよ!
「ひどい? ひどいのはあんたでしょ!! あれを見てひどいって言うなら、あんたが死ねば良かったじゃない!!」
悪びれた様子もなく、理恵に「赤い人」を押し付けたであろう翔太を、私は許す事ができなかった。
「おいおい、明日香だって死ぬのは嫌だろ! 俺だって嫌だ! それに……どうせ起きたら『昨日』に戻ってるんだ……理恵も生き返ってる」
よくも、そんな事を平気で言えたものだ。
自分で「赤い人」を見て、それで死んでしまうなら、まだ納得もできる。
昨日がそうだったから。
誰のせいでもない、自分のせいで死んだのだから、誰にも文句は言えなかったし、皆と話をする事もできた。
でも……翔太は違う。
自分が死にたくない一心で、理恵を身代わりにしたのだから。
「だからさ……それだったら、あんたが死ねば良かったって言ってるでしょ!! 起きたら生き返ってるんでしょ!? だったら死ねばいいじゃん!」
もう、翔太の事は信じられない。
翔太も何かを言おうとしていたようだけど、私の剣幕に押し負けた……それが表情からは読み取れる。