この部屋の隣にある階段を下り、生徒玄関の前を通って東棟に入る。
そして、東棟の南側にある体育館へと私達は走った。
入り口の重い扉も、男子がいるだけで簡単に開く。
理恵が言っていたのは、一階の体育館倉庫。
その扉も開けて、棚に、巻かれて置かれている綱を見つける事ができた。
ここまでは、すごく順調だったのに……ここで問題が発生したのだ。
「うっ!! お、重い……」
その綱を持とうとした翔太が、情けない声を上げた。
勉強はできるけど、力はクラスの男子の中でも弱い方だから仕方がないかもしれない。
なんとか棚から引きずり下ろす事はできたけど、それを持ち上げる事ができないのだ。
「ダメだ……綱って、こんなに重いのか。こんなに長いのは必要ないのに」
「体育祭で見なかったのかよ。50メートルはあるんだぜ。軽いわけがねぇだろ」
そう言い、巻かれた綱の一部を肩にかけて、ゆっくりと立ち上がる高広。
こういう時の高広は頼もしい。
「おい、お前ら! 見てねぇで手を貸せ! やっぱ重いわ」
そして、東棟の南側にある体育館へと私達は走った。
入り口の重い扉も、男子がいるだけで簡単に開く。
理恵が言っていたのは、一階の体育館倉庫。
その扉も開けて、棚に、巻かれて置かれている綱を見つける事ができた。
ここまでは、すごく順調だったのに……ここで問題が発生したのだ。
「うっ!! お、重い……」
その綱を持とうとした翔太が、情けない声を上げた。
勉強はできるけど、力はクラスの男子の中でも弱い方だから仕方がないかもしれない。
なんとか棚から引きずり下ろす事はできたけど、それを持ち上げる事ができないのだ。
「ダメだ……綱って、こんなに重いのか。こんなに長いのは必要ないのに」
「体育祭で見なかったのかよ。50メートルはあるんだぜ。軽いわけがねぇだろ」
そう言い、巻かれた綱の一部を肩にかけて、ゆっくりと立ち上がる高広。
こういう時の高広は頼もしい。
「おい、お前ら! 見てねぇで手を貸せ! やっぱ重いわ」



