でも……私達が、大職員室の中をいくら探しても、カラダは見つからなかった。
残る場所は、旧校舎と放送室だけ。
「くそっ! ここにもねぇのかよ!」
怒りに任せて椅子を蹴り飛ばす高広。
あまり大きな音を立てると、健司が近くにいた場合、気づかれるかもしれないけど……。
「赤い人」が移動した事を教えてくれる校内放送は、まだ流れていない。
だとすれば、生産棟にいるはずだから、そこまでは音は聞こえないはず。
「放送室は、八代先生が『カラダ探し』をさせられた時には入れなかったと言っていた……なら、旧校舎に3つあると考えるしかない」
自分でも、そんな都合の良い話があるなんて思ってはいないのだろう。
うつむいて頭をかく翔太の姿は、自信が無さそうで、どことなくあせっているような様子だった。
「旧校舎だぞ、旧校舎! 新校舎に5つで、旧校舎に3つあるなんて不自然だろうが! 工業棟の半分くらいの校舎だぞ!」
思い描いていた結果と違っていたのか、高広が翔太に詰め寄り、声を上げた。
「そう考えるしかないだろ! 旧校舎が小さくても、カラダが3つある可能性はゼロじゃないんだ!」
残る場所は、旧校舎と放送室だけ。
「くそっ! ここにもねぇのかよ!」
怒りに任せて椅子を蹴り飛ばす高広。
あまり大きな音を立てると、健司が近くにいた場合、気づかれるかもしれないけど……。
「赤い人」が移動した事を教えてくれる校内放送は、まだ流れていない。
だとすれば、生産棟にいるはずだから、そこまでは音は聞こえないはず。
「放送室は、八代先生が『カラダ探し』をさせられた時には入れなかったと言っていた……なら、旧校舎に3つあると考えるしかない」
自分でも、そんな都合の良い話があるなんて思ってはいないのだろう。
うつむいて頭をかく翔太の姿は、自信が無さそうで、どことなくあせっているような様子だった。
「旧校舎だぞ、旧校舎! 新校舎に5つで、旧校舎に3つあるなんて不自然だろうが! 工業棟の半分くらいの校舎だぞ!」
思い描いていた結果と違っていたのか、高広が翔太に詰め寄り、声を上げた。
「そう考えるしかないだろ! 旧校舎が小さくても、カラダが3つある可能性はゼロじゃないんだ!」



