私達は教室から出るとすぐに南側へと向かい、階段を越えて最初の部屋に駆け込んだ。
どうやら、ここは倉庫のようだけど、掃除用具やチョークなどがあるだけで、パッと見ただけで何もない事がわかる。
その中を調べ終わり、隣の教室に入った時だった。
『「赤い人」が、西棟三階に現れました。皆さん気をつけてください』
という校内放送が流れた。
「高広! しゃがんで!」
「あぁ? 何だいきなり」
私がなぜそんな事を言ったのか理解できない様子だけど、それでも身体をかがめてくれる。
この学校は、廊下の西側に教室がある。
つまり、西棟の三階に「赤い人」が現れたという事は、向こうの廊下から、こちらの教室を見られている可能性があるという事だ。
「こうしないと、向こうにいる『赤い人』に見つかるかもしれないでしょ。このままの体勢で調べるしかないよ」
できるだけ身を低く、四つんばいで机を調べる。
高広も、「面倒くせぇ」と言いながら、低い体勢で調べ始めた。
どうやら、ここは倉庫のようだけど、掃除用具やチョークなどがあるだけで、パッと見ただけで何もない事がわかる。
その中を調べ終わり、隣の教室に入った時だった。
『「赤い人」が、西棟三階に現れました。皆さん気をつけてください』
という校内放送が流れた。
「高広! しゃがんで!」
「あぁ? 何だいきなり」
私がなぜそんな事を言ったのか理解できない様子だけど、それでも身体をかがめてくれる。
この学校は、廊下の西側に教室がある。
つまり、西棟の三階に「赤い人」が現れたという事は、向こうの廊下から、こちらの教室を見られている可能性があるという事だ。
「こうしないと、向こうにいる『赤い人』に見つかるかもしれないでしょ。このままの体勢で調べるしかないよ」
できるだけ身を低く、四つんばいで机を調べる。
高広も、「面倒くせぇ」と言いながら、低い体勢で調べ始めた。



