カラダ探し

「できればそうしたいよね、もう殺されるのも、遥に頼まれるのも嫌だからさ」


そんな事を話しながら、私達は眠りに落ちていった。


今日でカラダを全部見つけるつもりで。







私達が寝ている間に、時計は0時を回ったのようだ。


私達は、唯一起きていた高広に起こされて、何とか玄関のドアが開く前に目を覚ます事ができたのだ。


「あれ? 学校……そっか、始まったんだね」


大きなあくびをして、ゆっくりと立ち上がった留美子。


一番最後に起きたのが彼女だった。


「じゃあ、昼間言った作戦でいくぞ。なるべく時間はかけずに行こう」


「わかった。全部調べたら、例の場所に集合だね」


健司に聞かれたら、そこで待ちぶせされるかもしれないから。


だからあえて場所は口に出さない。


「今日で全部の教室を調べるか。残り少ねぇなら、やれるだろ」


フンッと鼻で笑い、自信に満ちた表情を見せる高広。


ゴールは見えた。


そんな時には、人は最後のひとふんばりができる。


今夜のこの「カラダ探し」が正にそれで、今が頑張る時なのだ。


私だって、今回で終わるかと思うと、俄然やる気が出てくる。


今は、恐怖よりも期待の方が大きいから。