翔太の言葉に、駆け出す皆。
確かに、時間をかければかけるほど、「赤い人」に遭遇する確率は高くなってしまう。
だったら、どこにあるかわからない「カラダ」を、早く探すしかないのだ。
玄関に入った私達は、放課後に翔太が言っていたように、西棟に向かって走る。
そして、西棟に入った所で、誰がどこに行くかを決めなければならないという事に気づいた。
「留美子と理恵は何階に行く!?」
「わ、私は二階が良い……」
「あー、もう! 何で昼のうちに決めておかなかったの!?じゃあ、私は一階でいいや」
理恵が二階、留美子が一階となると、私に残されたのは三階。
本当は三階には一番行きたくない。
一階と二階には、別棟へと続く廊下があるけれど、三階にはないから。
そこに「赤い人」が現れたら、下の階に逃げるか、教室に隠れるしか方法がないのだ。
「そんな事言ってても、仕方ないじゃん! 三階は私だね。留美子、頑張ってよ!」
この話し合いだけでも、かなりのタイムロスだ。
東棟に向かった翔太達の姿はもうない。
留美子と分かれ、私達も早くと、理恵と一緒に階段を駆け上がっている時だった。
確かに、時間をかければかけるほど、「赤い人」に遭遇する確率は高くなってしまう。
だったら、どこにあるかわからない「カラダ」を、早く探すしかないのだ。
玄関に入った私達は、放課後に翔太が言っていたように、西棟に向かって走る。
そして、西棟に入った所で、誰がどこに行くかを決めなければならないという事に気づいた。
「留美子と理恵は何階に行く!?」
「わ、私は二階が良い……」
「あー、もう! 何で昼のうちに決めておかなかったの!?じゃあ、私は一階でいいや」
理恵が二階、留美子が一階となると、私に残されたのは三階。
本当は三階には一番行きたくない。
一階と二階には、別棟へと続く廊下があるけれど、三階にはないから。
そこに「赤い人」が現れたら、下の階に逃げるか、教室に隠れるしか方法がないのだ。
「そんな事言ってても、仕方ないじゃん! 三階は私だね。留美子、頑張ってよ!」
この話し合いだけでも、かなりのタイムロスだ。
東棟に向かった翔太達の姿はもうない。
留美子と分かれ、私達も早くと、理恵と一緒に階段を駆け上がっている時だった。