「昨日の夜は、校内放送で『赤い人』の出現場所を知らせてくれた。現れる場所がわかったら、とにかくそこから離れるんだ。いいな?」
こんな状況だというのに、翔太はよくそこまで考えられるものだ。
高広は高広で、地面に腰を下ろして、あくびまでしている。
翔太の話に興味はない……そんな感じだ。
「話は終わったか? だったら帰ろうぜ。さっさと終わらせて、明日が来ればそれで良しなんだろ?」
そう言って、高広は校門へと歩いていった。
その後、これ以上考えていても仕方がないという事で、私達も帰る事にした。
私達が、校門を出る時に、ふと振り返って見た渡り廊下……。
そこには、遥が無表情でこちらを見下ろしていたのだ。
学校から帰り、昨日と同じように時間を潰し、昨日と同じ夕食をとり、昨日と同じようにベッドに横になっていた。
日付が昨日と同じだから、メニューも同じで、あまり食べる気がしない。
それに、この後に起こる事を考えていたら、食欲なんてあるはずがなかった。
昨日の今頃なら、理恵とメールをしていた時間だけど、それも今日はなくて。
こんな状況だというのに、翔太はよくそこまで考えられるものだ。
高広は高広で、地面に腰を下ろして、あくびまでしている。
翔太の話に興味はない……そんな感じだ。
「話は終わったか? だったら帰ろうぜ。さっさと終わらせて、明日が来ればそれで良しなんだろ?」
そう言って、高広は校門へと歩いていった。
その後、これ以上考えていても仕方がないという事で、私達も帰る事にした。
私達が、校門を出る時に、ふと振り返って見た渡り廊下……。
そこには、遥が無表情でこちらを見下ろしていたのだ。
学校から帰り、昨日と同じように時間を潰し、昨日と同じ夕食をとり、昨日と同じようにベッドに横になっていた。
日付が昨日と同じだから、メニューも同じで、あまり食べる気がしない。
それに、この後に起こる事を考えていたら、食欲なんてあるはずがなかった。
昨日の今頃なら、理恵とメールをしていた時間だけど、それも今日はなくて。