「そうか……それじゃあ、結局は何もわからなかったって事なんだな?」
少しガッカリした様子の翔太。
「健司の事はね。でも、健司のおばあちゃんが超かわいいの! もうね、一家にひとりって感じ?」
いや、冷蔵庫や洗濯機じゃないんだから……。
それに、おばあちゃんがかわいいとかいう情報はどうでもいい。
「留美子、話がそれてるよ。実はね、健司のおじいちゃんのお兄さんが、山岡泰蔵だったの」
私の言葉に、眉間にしわを寄せて考えるようなしぐさを見せる翔太。
「どういう事だ? 健司は、杉本だろ? 山岡じゃない……」
「再婚したんじゃないかな? 違う男の人と写ってる写真があったからね」
そう言うと、翔太は納得したようにうなずいた。
「山岡泰蔵が健司のおじいさんの兄だと言うのはわかった。だとしたら、健司は山岡泰蔵の霊に操られて、美子を殺したように俺達を殺そうとしているって事か?」
霊……私に霊感がないから、その言葉は使いたくなかったけど、美子の霊が「赤い人」だと言うなら、それもありえない話じゃない。
でも、翔太の言っている事は、おばあちゃんから聞いた事とまったく異なる。
少しガッカリした様子の翔太。
「健司の事はね。でも、健司のおばあちゃんが超かわいいの! もうね、一家にひとりって感じ?」
いや、冷蔵庫や洗濯機じゃないんだから……。
それに、おばあちゃんがかわいいとかいう情報はどうでもいい。
「留美子、話がそれてるよ。実はね、健司のおじいちゃんのお兄さんが、山岡泰蔵だったの」
私の言葉に、眉間にしわを寄せて考えるようなしぐさを見せる翔太。
「どういう事だ? 健司は、杉本だろ? 山岡じゃない……」
「再婚したんじゃないかな? 違う男の人と写ってる写真があったからね」
そう言うと、翔太は納得したようにうなずいた。
「山岡泰蔵が健司のおじいさんの兄だと言うのはわかった。だとしたら、健司は山岡泰蔵の霊に操られて、美子を殺したように俺達を殺そうとしているって事か?」
霊……私に霊感がないから、その言葉は使いたくなかったけど、美子の霊が「赤い人」だと言うなら、それもありえない話じゃない。
でも、翔太の言っている事は、おばあちゃんから聞いた事とまったく異なる。