「また……明日もあんな頼まれ方をするのかな……」


すでに布団の中で、すすり泣いている理恵。


今夜の「カラダ探し」で、残りのカラダを全部見つける事が出来れば、もう遥に頼まれる事もなくなる。


でも、一週間かかって半分なのに、今日一日で残り全部を集める事なんてできるのかな?


いろんな事を考えながら、私も布団に入った。


「今日はふたりと離れちゃうね……おやすみ」


高広とふたりで工業棟の一階を探す。


色々あったけど、三日目からずっと一緒に、カラダを探していた留美子と離れるのは……少し寂しくもあった。


午前0時になり、私は生徒玄関前で横になっていた。


あれから、少し眠っては起きを繰り返して、ここに呼ばれた時は、ちょうど目が覚めた時だったから好都合。


「理恵、留美子、始まるよ。早く起きて!」


グッスリと眠る、留美子の身体を揺すりながら、私は声を上げた。


辺りを見回すと、翔太もふたりを起こす為に、こちらに駆け寄ってくる。


高広は、地面に座り込んでうつむく健司をジッと見ていた。


「う……ん。もうそんな時間? ふぁぁ……」


もう、何の緊張感もない。


あくびをしながら目をこすり、それから私の顔を見る。