「え!? 真っ暗になっちゃったよ! 理恵も留美子も、大丈夫!?」


何が起こったかわからずに、慌てふためきながら私は辺りを見回した。


何も見えず、ふたりの声も聞こえない。


今までとはどこか違う。


まるで、私だけ隔離された空間にいるような感覚。


布団の上にいる事はわかるけど、どうして何も見えないの?


停電だとすると、ふたりの声が聞こえない理由がわからない。


それに……背中に感じる気味の悪い視線。


これは、きっと遥が来たんだ……。


どうせ、「カラダ探し」を頼まれるなら、早く頼まれた方が良い。


この、身体を突き刺すような、痛くて冷たい、不気味な視線を向けているのは間違いなく遥だ。


ひたいに噴き出す汗もそのままに、私はゆっくりと振り返った。


でも、そこに遥はいなくて。


ホッと安心したその時。


目の前の真っ暗な空間に、振り返るようにして現れた遥の白い顔。


そして……。