「キミ達は、『カラダ探し』を始めてどれくらいになる?」


アルバムをパタンと閉じて、元の引き出しの中に戻す八代先生。


今日は、一体何日目の「昨日」なんだろう?


指を折りながら数えてみるけれど、途中でどうしても指が止まってしまう。


「えっと、確か七日目だと思います。見つけたカラダは4つ。あと半分です」


誰よりも早く答えたのは理恵。


まあ、理恵は毎晩いろんな事に巻き込まれていたから、それを覚えているのだろう。


「七日目で……半分か。良いペースだね。それなら僕の時みたいに、終わらせるのに五年もかからないで済むかもしれないね」


「五年!? 『昨日』を五年も繰り返したんですか!?」


八代先生の言葉に、思わず声を上げた私。


私達は、まだ一週間しか「カラダ探し」を行っていない。


何回「昨日」を繰り返したら……なんて、八代先生が繰り返した年月に比べたら、全然マシだと言う事を思い知らされた。


先生の話の後、私達は宅配ピザを食べて、空腹を満たした。


「とりあえず、0時になるまでここにいると良い。どうせキミ達は、『カラダ探し』が終われば、今日の朝に戻るんだからね」