確かに、健司よりも遥の方が、「呪い」らしく思える。


首が回ったり、殺しても死ななかったり……。


「翔太はどう考えてるわけ? 私達は『呪い』を解けばいいの? それとも、『カラダ探し』を終わらせればいいの?」


そう、留美子がたずねるが、翔太も顔をしかめて首を傾げる。


「カラダ探し」はカラダを棺桶に納めれば良い。けれど、「呪い」を解くとなると……それは、私達ができる事ではないように思えるから。


私も首を傾げた。


今、私達は遥のカラダを半分見つけている。


そして、「呪い」の真相にも近づいている。


でも、それがわかった所で、遥のカラダを探さなければならない事には変わりない。


と、そこまで考えて、私の脳裏にひとつの疑問がよぎった。


遥は、カラダを全部見つけたらどうなるの?


有無を言わさず「カラダ探し」なんてさせられているけど……。


そうなった時、遥が生き返って、今までと同じように生活をするのだろうか?


そして私達はどうなるのだろう。


考えれば考えるほど、終わりに近づけば近づくほど、「カラダ探し」の事がわからなくなる。


それでも、私達は「カラダ探し」をさせられるのだ。