先生と話ができる時間は短い。
どこまできけるかわからないけど、屋上で話した、「小野山美子」と「呪い」の事については知りたい。
「そろそろ時間だね……」
携帯電話を開き、八代先生が出てくる時間になったのを確認して、理恵が口を開いた。
廊下の北側で、カチャッという、ドアの開く音が聞こえ、いつもの不気味な表情で、八代先生が姿を現す。
「八代先生、『小野山美子』の事を調べました。『赤い人』の正体は、彼女ですね?」
有無を言わさず、八代先生に私が書いたノートも見せる翔太。
「……なるほどね。ここまでわかってるのか。この時間に僕が出てくる事も知っているようだったし」
別段驚いた様子もなく、私達を見回す八代先生。
「先生、教えてくれませんか? 『小野山美子』の『呪い』とは何ですか? 俺達の仲間が、おかしくなってしまったんです」
そう言うと、八代先生は何かを考えるように上を見て、ポカンと口を開けた。
「『カラダ探し』が続けば、精神的にまいってしまう人も出てくる。当たり前の事さ」
少し考えた後、そう言った八代先生だったが、翔太はさらに続ける。
どこまできけるかわからないけど、屋上で話した、「小野山美子」と「呪い」の事については知りたい。
「そろそろ時間だね……」
携帯電話を開き、八代先生が出てくる時間になったのを確認して、理恵が口を開いた。
廊下の北側で、カチャッという、ドアの開く音が聞こえ、いつもの不気味な表情で、八代先生が姿を現す。
「八代先生、『小野山美子』の事を調べました。『赤い人』の正体は、彼女ですね?」
有無を言わさず、八代先生に私が書いたノートも見せる翔太。
「……なるほどね。ここまでわかってるのか。この時間に僕が出てくる事も知っているようだったし」
別段驚いた様子もなく、私達を見回す八代先生。
「先生、教えてくれませんか? 『小野山美子』の『呪い』とは何ですか? 俺達の仲間が、おかしくなってしまったんです」
そう言うと、八代先生は何かを考えるように上を見て、ポカンと口を開けた。
「『カラダ探し』が続けば、精神的にまいってしまう人も出てくる。当たり前の事さ」
少し考えた後、そう言った八代先生だったが、翔太はさらに続ける。