留美子の問いに私は、少し考えながら答えた。
私が起きた時には、すでに健司はグッタリしていて、高広が何かしたのか、元からそうだったのかはわからない。
でも、あの状態なら何もできないだろう。
「翔太のやる事って何だろ? 明日香は知ってるの?」
「え? あ……うん。一応はね」
理恵の言葉に、思わず反応してしまった……。
でも、良く考えてみれば、翔太は私にその事を口止めしなかった。
だったら……別に言っても良いよね?
「男の意地らしいよ? ひどい事を言ったのに、自分だけカラダを見つけてないから……せめてひとつでも見つけないと、皆と合わせる顔がないって」
「はあ? なんなのそれ……翔太は頭悪いの? 意地を張る意味がわかんないし」
留美子がそう言った時……。
『「赤い人」が、東棟二階に現れました。皆さん気を付けてください』
校内放送が流れた。
翔太がいるのは西棟だから大丈夫だとは思うけど……少し心配だった。
「じゃあ、『昨日』理恵も言ってたし、図書室に行こうか。もともと行く予定だったわけだし」
私が起きた時には、すでに健司はグッタリしていて、高広が何かしたのか、元からそうだったのかはわからない。
でも、あの状態なら何もできないだろう。
「翔太のやる事って何だろ? 明日香は知ってるの?」
「え? あ……うん。一応はね」
理恵の言葉に、思わず反応してしまった……。
でも、良く考えてみれば、翔太は私にその事を口止めしなかった。
だったら……別に言っても良いよね?
「男の意地らしいよ? ひどい事を言ったのに、自分だけカラダを見つけてないから……せめてひとつでも見つけないと、皆と合わせる顔がないって」
「はあ? なんなのそれ……翔太は頭悪いの? 意地を張る意味がわかんないし」
留美子がそう言った時……。
『「赤い人」が、東棟二階に現れました。皆さん気を付けてください』
校内放送が流れた。
翔太がいるのは西棟だから大丈夫だとは思うけど……少し心配だった。
「じゃあ、『昨日』理恵も言ってたし、図書室に行こうか。もともと行く予定だったわけだし」