「……そして、先生を訪ねて来た生徒が本当に、『カラダ探し』をさせられているという判断をするために、『呪い』なんて言葉を使ったわけですね?」


「初日の生徒には、その種明かしはしないはずだけどなあ……キミはなかなか鋭いね」


ふたりだけでわかる話をされても……言ってる事はわかるけど、頭の中でまとめる事ができない。


「高広、話わかる? 私はさっぱりなんだけど……」


「俺にきくな!」


留美子と高広なんか、理解しようとさえしていない。


まあ、後で翔太に説明してもらえばいい。


私達でもわかるように、簡単に。


「それで……先生はどうして『カラダ探し』の事を知っているのですか?」


翔太が八代先生に、そうたずねたけれど……。


「そんな事よりも、『カラダ探し』の事をきくべきじゃないか? 僕の事をきいても、仕方ないだろう?」


と、まるで逃げるかのように、翔太の質問に答えた。


「関係ない事はないでしょう? 先生がなぜ、この事を知っているのか……俺達にどう関わっているのかを知る事は、重要な事だと思いますが」


「どうもこうもない。僕はキミ達とは何も関わっていないさ」