「翔太は何て言ってた? また喧嘩にならなかった!?」


「留美子じゃないんだから……明日香なら喧嘩にはならないよね?」


留美子も理恵も、翔太の事をやっぱり気にしていたのだろう。


翔太の言う通り……私は皆のつなぎ役なんだなと思った。


「喧嘩になるわけないじゃん。私達と一緒に八代先生の所に行くって。まあ、『カラダ探し』は、やる事があるから、しばらくひとりで動くらしいけど」


「ふーん。良くわかんないけど、話がまとまったなら良いか。でも、今度は翔太が襲ってくるとかないよね!?」


そんなに気になるなら、自分できけばいいのに……。


なんて、私は余計な事は言わなくても良い。


今は、八代先生に会った時に何をきくべきなのか……それを考えなければならないから。


あれから、八代先生に会う時間まで、質問をずっと考えていた。


八代先生は、どうしてカラダ探しを「呪い」だと言ったのですか?


八代先生は、その「呪い」を知ってるのですか?


なぜ知ってるのですか?


結局、「呪い」という言葉から離れる事ができない。


一番に私達が知らなければならない事は何か。